(1)京都・錦とは?
皆さんが京都旅行をする上で「行きたい!」と思う場所の一つに錦市場が入ってくるのではないでしょうか。ここ錦市場は京都市中京区のほぼ中央に位置する錦小路通の寺町通から高倉通間の食品販売中心の商店街。京都の食文化を身近に感じることのできる錦市場は皆さんを京の虜にするでしょう。
(2)錦市場の歴史と背景
市場の起こりは平安時代に遡ります。豊富である地下水を用いて京都御所へ新鮮な鮮魚を納める店が集まったところから始まりました。ただ、昭和に入り、中央卸売市場の開設や地下水の枯渇に加えて大手のスーパーマーケットの進出により、現在の多くは卸売から小売にシフトしています。スーパーマーケットや百貨店と違い、ここでは新鮮な旬の食材の品質の良さや豊富な品揃えが支持されて、市民生活と密着しているところが最大の特徴となっています。そのため、ここで業務用の食材を仕入れる割烹、料亭、旅館なども多いです。
(3)京都・錦の魅力
東西およそ390メートルに及ぶ商店街の中には多くの魅力的な老舗が多く点在します。その中でも私、筆者が激選した店舗をご紹介します。
・錦天満宮
錦市場の東端にあるこの「錦天満宮」は菅原道真公をご祭神としています。学業成就に加え、商売繁盛の御利益もあるとされており、国内外の観光客からも人気の高い観光スポットでもあります。
また、この錦天満宮は商店街の設計ミスにより、鳥居の上部の両端が隣接するビルにめり食い込んでいるので、立ち寄ったらぜひご覧ください。
・スヌーピー茶屋
スヌーピーが大好きなそこのあなた!!スヌーピー茶屋錦店では京都ならではの伝統的な清水焼などとコラボしている抹茶茶碗なども多数取り揃えています。店舗自体は一階と二階の2フロアありますが、全体的に広くはないのでお会計などはそれなりに並ぶことは覚悟していきましょう。
・桝悟(ますご)本店
錦市場に数多くある漬物店の中から今回ご紹介したいお店はこちら「桝悟」というお店です。先述したように、京都は古くから豊富なミネラルに恵まれた土地であったため、漬物(特に千枚漬けなど)が発達してきました。この桝悟は昭和5年に創業を初めており、すでに90年以上京都・錦の地で漬物を作り販売しています。個人的におすすめなのが柚子べったらです。甘すぎない程よい味付けでついついやみつきになります。また、奈良漬も有名な店舗です。
・有次(ありつぐ)
次にご紹介するのは「有次」という老舗の金物屋さんです。主には料理包丁などをメインとして取り揃えております。ただの包丁ではなく、古くは京都御所に仕えていた藤原有次が刀鍛冶として始めたのが起源となります。日本刀の特徴である「折らず・曲がらず・よく切れる」が生かされており、京都の料亭の料理人にも人気の包丁です。また、包丁の研ぎ直しも承っているので扱いに慣れていない方でも気軽にご購入いただけます。
・大藤
少し、錦のアーケードから離れたこの「大藤」というお店。京都の千枚漬けと言ったらここ!というほど、京都ではかなりの老舗です。春の京都をどりの広告など様々な場面で一度は聞いたことのある名前では無いでしょうか?この千枚漬けは初秋の9月から初春の3、4月までのお品物です。ですから、夏に行ってもこの千枚漬けはお目にかかることは出来ないのです。
しかし、ご安心ください。この大藤はその他の漬物もまた絶品でその中でも「ゆず風味」と呼ばれる大根の浅漬けは外国人の方向けの甘い味付けではなく、日本人の口に合う、素材本来の味を持った逸品です。ぜひ、ご賞味ください!
(4)最後に
今回は京都錦のおすすめ店舗について紹介しました。しかし、まだまだ魅力はたくさんあります。よろしければ他の記事もご覧ください。
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