(1)紅葉ってまだ間に合うの??
紅葉ってイマイチ、いつ頃まで楽しめるのか不安な片亜も多いと思いますが、安心してください!全然まだ間に合います!!!紅葉といっても色々段階があり、その段階ごとに違った木々が見られるので皆さんが思っているよりも長い期間紅葉は楽しむことができます。「色づきはじめ」、「見頃」そして「色褪せはじめ」の3段階といわれています。一番人の集まる見頃と呼ばれる、11月中旬も素敵ですが、綺麗な赤色に移りゆく青葉や、またもやそこから色褪せる木々も穴場と言えるでしょう。
(2)散策の小道でゆるり秋を感じる
この南禅寺エリアは、三門や水路閣など見どころが多い南禅寺から始まり、広い境内を散策しながら塔頭寺院のた天授庵へ。その後、京都有数の紅葉の名所である永観堂に行くもよし。哲学の道を抜けてさらに北へ進めば道中、静寂な空気に包まれた法然院があり、最後には世界遺産である銀閣寺が待っている。
・南禅寺(なんぜんじ)
1291年、亀山法皇が無関普門禅師を迎え開創した臨済宗南禅寺派の大本山で、寺域はかつて亀山法皇の離宮・禅林寺殿でした。秋になると、約200本もの木々が12の塔頭寺院が立ち並ぶ境内を色鮮やかに染め上げる。赤煉瓦造りの水路閣のほか、荘厳な三門からの眺めは必見です。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 12月上旬 |
・天授庵(てんじゅあん)
南禅寺を開いた無閣普門の塔所として1339年に建立されました。その後、江戸時代初期に細川幽斎が再興した塔頭です。枯山水の方丈前庭(東庭)と、南北朝時代に造られたといわれている2つの庭が楽しめます。紅葉は11月中旬に観に行くのがおすすめです。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月上旬 | 11月中旬 |
・南禅院(なんぜんいん)
亀山上皇の持仏堂跡と伝わる、南禅寺発祥の地です。方丈は徳川綱吉の母である桂昌院の寄贈により1703年に再建されました。亀山法皇の作庭とも言われる庭園は、吉野の桜や竜田のカエデが移植され、木々に囲まれた池を紅葉や苔が彩っています。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月上旬 | 12月上旬 |
・禅林寺 永観堂(ぜんりんじ えいかんどう)
空海の弟子・真紹僧都が853年に創建し、第七世永観律師が再興しました。斜面に立ち並ぶ諸堂や「みかえり阿弥陀」として知られる阿弥陀如来像、岩壁に群生し色鮮やかに紅葉する岩垣モミジ、放生池に映り込むモミジなど、盛りだくさんです。
・哲学の道(てつがくのみち)
琵琶湖疏水線沿いの散歩路です。日本を代表する哲学者・西田幾多郎がこの道を思案にふけりながら歩いたことにちなんでつけられた名前です。南北約2キロの小径沿いには桜やカエデが生い茂り、木々の葉色が移りゆく様子を初秋から冬までの長い期間楽しめます。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月中旬〜下旬 |
・霊鑑寺(れいかんじ)
江戸時代初期、御水尾天皇の娘である浄法身院宮宗澄によって創建された尼門跡寺院です。別名、「谷の御所」とも呼ばれています。京都御所からの移築とも言われている書院からは石庭が鑑賞でき、多彩な石組みと鮮やかな紅葉の景色に目を奪われます。一般公開は春と秋の2回のみなので、この際ぜひご覧ください。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月中旬〜11月下旬 |
・安楽寺(あんらくじ)
法然上人が弟子の住蓮・安楽両上人の菩薩を弔うために1681年に創建しました。二人は後鳥羽上皇官女の松虫姫・鈴虫姫を出家させたことを理由に断罪されました。本堂には両上人と姫の木像を安置しています。一般公開は霊鑑寺と同様に春の花の開花の時期と、秋の紅葉の時期のみとなっています。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬〜12月上旬 |
・法然院(ほうねんいん)
鎌倉時代、浄土宗の開祖・法然上人が弟子と共に念仏を唱えたという旧跡です。江戸時代に入り、知恩院第三十八世萬無和尚によって再興されました。通常は本堂に続く参道のみが開放されています白砂壇が配され、紅葉との取り合いが美しいです。春と秋には伽藍の特別公開も行っております。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
・くろ谷 金戒光明寺(くろたに こんかいこうみょうじ)
「くろ谷さん」とも呼ばれる浄土宗の発祥の地といわれています。鎌倉仏教の一つである浄土宗の祖・法然上人が初めて草庵を結んだ地です。幕末には京都の治安維持にあたる京都守護職本陣が構えられていました。新撰組と会津藩のゆかりの地としても知られています。境内には紅葉で朱色に染まる山門や三重塔のほか、真紅のトンネルに彩られる参道の女坂など、あちこちに見どころが点在しています。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
・真正極楽寺 真如堂(しんしょうごくらくじ しんにょどう)
984年に一条天皇の勅命によって戒算上人が創建しました。朱塗りの総門をくぐり抜けると、両側にはカエデが枝を張る石畳の参道が見えてきます。真如堂の象徴・三重塔に赤や黄に色づいた木々が折り重なって見える風景は息を呑む美しさです。本堂裏一体の散り紅葉も見逃せません。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
・慈照寺【銀閣寺】(じしょうじ【ぎんかくじ】)
鎌倉幕府八代将軍・足利義政が造営した山荘東山殿に始まる禅寺で、東山文化の象徴として知られています。国宝の観音殿(銀閣)と東求堂は造営当初の姿を伝える貴重な機構です。東山文化の趣を残す上段の庭はもちろん、展望所からの秋景も必見です。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
(3)気をつけておきたいこと
様々な寺院が並ぶ南禅寺エリアですが、アクセスに関しては、少し気をつけておきたいところです。京都駅から行く際にはバスや地下鉄などがありますが、バスは紅葉の時期は特に多くの観光客の方が利用されるので地下鉄がお勧めです。しかし、そんな地下鉄も通勤、通学の時間はかなり混むので気をつけましょう。お勧めルートは「京都駅→烏丸御池(地下鉄烏丸線)→蹴上(地下鉄東西線)」が無難です。
余談ですが、平日の京都は空いててかなりお勧めなので学生さんは休日を避けて平日に行くのも裏ワザですよっ!!!
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