(1)今からでも紅葉は間に合う?
結論から言うと、間に合います!!!紅葉といっても色々段階があり、その段階ごとに違った木々が見られるので皆さんが思っているよりも長い期間紅葉は楽しむことができます。「色づきはじめ」、「見頃」そして「色褪せはじめ」の3段階といわれています。一番人の集まる見頃と呼ばれる、11月中旬も素敵ですが、綺麗な赤色に移りゆく青葉や、またもやそこから色褪せる木々も穴場と言えるでしょう。
(2)有名寺院が並ぶ秋の京都ハイライト
清水寺、知恩院を中心に京都を代表する有名寺院が連なる人気のエリアです。東山を彩る紅葉と、産寧坂など京情緒漂う通りの散策も楽しみながら、山上沿いの地下鉄駅へ行くのもおすすめです。山麓の寺社を巡るアップダウンのあるコースのため、歩きやすい靴がおすすめです。余裕があれば建仁寺や祇園までいくとより満喫することができます。
・清水寺(きよみずでら)
奈良時代後期、延鎮上人が夢のお告げに導かれて草庵を結んだのが始まりと伝わる古刹。観音霊場としても栄え、枕草子や源氏物語などにもその名が記されています。本尊の十一面千手観音立像を祀る国宝の本堂と下に広がる渓谷・錦雲渓に突き出すように立つ舞台は、2020年冬に檜皮屋根の葺き替えと床板の張り替え工事が完了しました。新しい檜の舞台と寝殿造風の優美な本堂がよく映えます。拝観順路の最後にあたる奥の院や子案塔まで足を伸ばせば、赤く色づくもみじと名建築の全貌が堪能できます。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月下旬 | 12月上旬 |
・高台寺(こうだいじ)
豊臣秀吉の菩堤を弔うために北条所のねねが、1606年に創建した寺院です。伏見城の一部を移築したとされる諸堂や定演の植栽・石組みは、安土桃山時代の華やかさを現代に伝える。小堀遠州作庭と伝わる池泉回遊式庭園と臥龍廊と呼ばれる回廊との調和も絶景です。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬〜12月下旬 |
・圓徳院(えんとくいん)
戦国時代を生きた豊臣秀吉の正妻・ねねが77歳で亡くなるまでの19年間を過ごした寺院で、伏見城の化粧御殿の前庭を移したものといわれている北庭が見所です。石組みが見事な枯山水庭園で、先ほどの高台寺でも紹介した小堀遠州が手を加えたとされています。雰囲気がガラリと変わる南庭が見られるのもポイントです。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月上旬 | 11月下旬 |
・円山公園(まるやまこうえん)
京都市として、最初の公園として1886年に開設されました。自然の織りなす丘陵を利用し、回遊式の日本庭園を模して整備された、市民の憩いの場で、手掛けたのは近代を代表する作庭家である七代目小川治兵衛さんです。
広い園内へ、無料で入ることができるという手軽さもあり、観光客からの人気も高まっています。24時間入園可能ですが、夜はかなり暗く紅葉が見られないので日中がおすすめです。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月上旬 | 11月下旬 |
・長楽寺(ちょうらくじ)
桓武天皇の勅命によって比叡山延暦寺の別院として805年に建立されました。壇ノ浦の戦いにて命を長らえた安徳天皇の母である、建礼門院が出家した寺ともいわれています。そのため、京の都を一望できる景勝地として古くより知られています。山寺の風景溢れる山道沿いからは、見応えのある紅葉がご覧になることができます。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬〜12月上旬 |
・知恩院(ちおんいん)
法然が開いた浄土宗の本山です。華頂山の山裾日広がる境内には、1621年に徳川秀忠によって建立された三門をはじめ、御影堂、方丈などの大伽藍とモミジや桜などが点在しています。友禅苑や方丈庭園など風情ある庭もあります。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
・京都霊山護國神社(きょうとれいざんごこくじんじゃ)
1868年に創建された官祭招魂社となります。霊山の麓にある境内には坂本龍馬をはじめとする中岡慎太郎、高杉晋作などの名を連ねた多くの志士が眠る墓があり、全国からファンが訪れます。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
・正伝永源院(しょうでんえいげんいん)
織田有楽斎と細川家の菩提寺として有名です。春・秋のみに行われる特別公開では国宝の茶室・如庵の写しが拝観できることもできます。2023年秋は11月中旬から12月上旬の10時〜16時30分が予定されています。なお、受付は16 時にて受付が終了予定なので行かれる際は早めに行くことをお勧めします。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬 |
・建仁寺(けんにんじ)
鎌倉時代の名僧・栄西が1202年に開いた禅寺です。俵屋宗達の「風神雷神図屏風」がある寺院としても有名です。木坊の中の中庭「潮音庭」は四方正面に造られた枯山水庭園です。苔むす庭に差す秋の光と陰影が心を落ち着かせてくれます。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 12月上旬 |
・青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)
平安時代末期より、皇族が歴代門主を務める門跡寺院です。その起源は比叡山延暦寺開創の際に作られた住坊といわれています。宸殿、小御所といった御所風建築の周りには、栗田山を借景とした池泉回遊式庭園が広がり、龍心池に紅葉が映り込む様は心を打たれます。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬〜12月上旬 |
・将軍塚青龍殿(しょうぐんづかせいりゅうでん)
東山山頂にある青蓮院門跡の飛地境内です。2014年に移築、再建された堂内には国宝「青不動」を安置しています。数百本が紅葉する庭園から併設の大展望台へ行くのがお勧めです。
色づきはじめ | 紅葉の見頃 |
11月中旬 | 11月下旬〜12月上旬 |
清水寺エリアに行く際に気をつけたいこと
国内外を問わずに人気の清水寺とその周辺の紅葉スポットですが、一番気をつけたいのが人混みですよね。もちろん、京都駅から出ている市バスを使うと安く済みますが、この時期はかなり混み合います。それによって時間が前後することもしばしば…そんな際に提案するのが「京都駅→東福寺(奈良線)→清水五条駅(京阪本線)」というルートです。東福寺の乗り換えで多少は混雑しますが、時間が読めるので「たくさん巡りたい!!」または小さなお子さんと紅葉を楽しみたいと考えている方には特にお勧めです。大阪方面から阪急で来られる方は….気合いで京都河原町駅から歩いて京阪に乗り換えてください!!!
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